天ぷらや唐揚げ、フライなど、揚げ物に使った油、何回くらい使ってますか?
1回で捨ててる?
10回は使ってる?
えっ、1回も捨てたことない?
実際、何回くらい使えるんでしょうか?
また、保存する時はどのようにしたらいいのでしょうか?
それに、処分する時の仕方は?
天ぷら油の気になる色んなこと、ご紹介します。
天ぷら油は何回まで使える?
トンカツにエビの天ぷら、鶏の唐揚げ。
どれも油は絶対に欠かせません。
しかも、結構たくさん使います。
1回使っただけで捨ててしまうのはもったいない、でも、汚れてしまった油を使うと味も
悪そうだし、体にも良くないかも・・・。
そんな風に悩んだことはありませんか?
いわゆる天ぷら油や揚げ油、実際、何回くらい使えるものなんでしょうか?
【天ぷら油の使える回数】
3~5回は使えます。
1回目の新しい油は、余計な匂いがつかない綺麗な揚げ物が出来るイメージですが、新しい油は油独特の風味があるので、むしろ油臭く感じることもあります。
なので、2回目以降の油の方が美味しくカラッと揚がります。
油は揚げ物をするたびに劣化していきますが、工夫によって多少長持ちさせることができます。
ポイント1 差し油をする!
使うたびに油は減っていくので、新しい油を継ぎ足しながら使います。
これを差し油といいます。
そうすると、油の酸化を抑えることができ、長持ちさせることが出来ます。
ポイント2 順番が大事!
揚げるものによってはすぐに汚れてしまうこともあるので、揚げ物は順番が大事です。
汚れにくい材料の順番は、
1.野菜
↓
2.肉(下味のあまりないもの)
↓
3.肉(下味があるもの)、魚介類
汚れにくい揚げ物の種類の順番は、
1.素揚げ
↓
2.天ぷら
↓
3.唐揚げや魚介類
です。
例えば、天ぷらをする時はまず、ナスやさつまいもなどの野菜から揚げて、その後にエビなどの魚介類を揚げます。
カレイの揚げ物をすると激しく汚れるので、次に野菜を揚げると魚の匂いがついてしまったり色が悪くなるので、まだ新しい油でも替えたほうが良いでしょう。
でも、そういう油の方が風味が出て良いと、あえて使うという人もいるので、そのあたりは好みの問題かも・・・?
回数が少なくても多くても、油が疲れてきたら替え時です。
目安としては
・油が黒くなってきた
・匂いが気になるようになった
・熱するとやたら泡立つ
・低めの温度(180℃以下)でも煙が出る
などです。
炒め物など揚げ物以外にも使うようにすれば、油を上手に使い切れ、処分する量を減らすこともできますよ。
(卵焼きなど匂いがつくと困るものには避けたほうがいいかもしれません)
でも、さすがに真っ黒になってしまった油は劣化していて、カラッと上がらない上に、体にも良くないので、回数が少なくても思い切って処分しましょう。
【揚げ物が終わったら】
天ぷらなどの揚げ物をすると、揚げカスが出ます。
それをそのままにしておくと、油の劣化が早くなります。
また、揚げカスが焦げるとやはり劣化の原因になるので、揚げ物の途中でも網杓子などでこまめに取り除くようにしましょう。
油に浮いた揚げカスを取り除いたら、熱いうちにこしながらオイルポットに入れます。
※冷めると粘度が高くなり、こしにくくなります。
油が冷めたら蓋をします。
※熱いうちに蓋をすると、蓋に水蒸気がつき、油に水が落ちるので避けてください。
油が空気に触れると酸化するので、必ず蓋をしましょう。
天ぷら油の保存方法とおすすめ容器
天ぷらなど、揚げ物に使った油は、鍋に入れたままにしておいてはいけません。
酸化・劣化を防ぐためにも、揚げカスはこまめに取り除き、熱いうちにオイルポット(油こし器)にこして入れましょう。
冷めると油に粘り気が出て、こしにくくなります。
【天ぷら油の保存の仕方】
まず、揚げ物が終わったら、揚げカスを網杓子などで取り除きます。
取りきれなかった細かいカスや汚れは、オイルポットに入れる時にこします。
こす時は、オイルポットの網の上に油こし紙やキッチンペーパーを敷くと、油をきれいにこすことができます。
油こし紙はスーパーなどで購入できます。
オイルポットにろ過フィルターがついているものもあります。
活性炭などを使用したフィルターもあり、しっかりと不純物を取り除いてくれるので、油がとてもきれいになります。
オイルポットに入れた油は、空気に触れると酸化が早まるので、必ず蓋をします。
熱いうちに蓋をすると、蓋についた水蒸気が油に落ちるので、冷めてからするようにしてください。
保管は、直射日光の当たらない冷暗所でしてください。
【オイルポットって?】
「油ろ過器」や「油こし器」などの名前でも売られている「オイルポット」。
その名の通り、油をろ過・こして入れる容器です。
結構、油の後片付けや保存をめんどくさく感じている人も多いのではないでしょうか?
オイルポットを使えば、揚げ物の後の手間やストレスが減ったり、油の酸化や劣化を防ぐことができます。
ぜひ活用してもらいたいキッチンアイテムですが、色々なタイプがあります。
素材も値段も使い方も様々です。
こし方は大きく分けると2種類。
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↑こし網でこすタイプで、作りもシンプルなので比較的安価。
細かい汚れまでは取りきれません。ただ、こし紙やキッチンペーパーを使えば、だいぶきれいになります。
オイルポット「ダスキン 油っくりんナイス スタートセット」フィルター5個【オイルポット ステンレス 油こし器 活性炭 フィルター ステンレス】
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↑活性炭フィルターやカートリッジでろ過するので、油がとてもきれいになります。
本体の値段も高めですが、フィルターやカートリッジを定期的に取り替える必要があるので、ちょっとお金がかかります。
他にも、素材はステンレス、ホーロー、ガラス、陶器などがあります。
お手入れがしやすいのはテフロン加工がしてあるステンレス、見た目にこだわるならホーローや陶器がおすすめです。
選ぶ時は、収納場所の高さなどをしっかり図ってから、大きさを決めるようにしてくださいね。
天ぷら油の処理方法は?
天ぷら油は、間違ってもシンクの排水口に捨ててはいけません。
もちろん環境汚染にもなりますし、配管に固まった油がこびりつき、詰まりの原因にもなります。
処理方法もいくつかありますが、簡単にできる方法を紹介します。
1.廃油処理パックを使う
紙の袋の中に油を吸収するパッド(「廃油捨J」など)が入っています。
油を流し入れて吸収させたら、可燃ごみとして捨てます。
2.廃油処理パッドを使う
天ぷら鍋に直接パッド(「吸いとるんです」など)を入れて油を吸わせ、ポリ袋などに入れてから可燃ごみをして捨てます。
3.固めるタイプの処理剤を使う
天ぷら鍋に直接処理剤(「固めるテンプル」など)を入れて、油を固めます。
固まったら可燃ごみをして捨てます。
4.牛乳パックを使う
牛乳パックに新聞紙やキッチンペーパーなど、油をよく吸い取る紙類を入れて、吸わせたら口をガムテープでしっかり閉じます。
自然発火しないように水も少量入れます。
可燃ごみとして捨てます。
牛乳パックに処理パッドを入れて吸わせると、ポリ袋よりも油がもれにくくなるのでおすすめです。
おわりに
使った天ぷら油は、ちゃんと後始末をして保存すれば3~5回は使えます。
継ぎ足しをして使ったり、炒め物にも使って、なるべく捨てる量を減らしましょう。
自分の好みやスタイルにあったオイルポットを使えば、揚げ物の時の手間も少なくなって、上手に油を使えるようになりますよ。