春先になると見かけるようになるスナップエンドウ。
甘みがあって、サクサクとした食感がとても美味しいですよね。
なんて言われても、
あんな立派なサヤに包まれているし、どうやって食べたら良いの?あの豆・・・
と思う人もいるかも・・・?
そこで、スナップエンドウは、豆だけ出して食べるの?それともサヤごと食べられるの?茹で方は?保存の仕方は?など、スナップエンドウの気になるあれこれをご紹介していきます。
スナップエンドウの食べ方 さやごと?豆だけ?筋は取る?
スナップエンドウは、よく見かけるサヤエンドウよりも大きくて分厚いし、サヤも一見硬そうに見えますよね。
なので、そら豆や枝豆のように豆だけ取り出して食べるものなのかな、と思ってしまいそうですが、なんと!サヤごと食べられます。
むしろ、あのサヤのサクサクとした食感がくせになるので、毎年見かけたら買わなきゃ!と思うほどです。
ただ、美味しく食べるための下準備が必要です。
【スナップエンドウの下処理の仕方】
スナップエンドウは、まずきれいに洗ってから、筋を取ります。
筋の取り方は、いろいろな方法があると思いますが、私はヘタの部分からサヤの内側(?)の方に向かってぐるりと1周がやりやすいと思っています。

ヘタをポキっと折ってから筋を引っ張ります

先っぽ(?)もポキっと折ってぐるりと1周

筋を全部取られたスナップエンドウ
最後にヘタに戻ってくる前に、筋が取れきれずにぷちっと切れてしまったときは、ヘタの方から逆向きに筋を引っ張ると、きれいに取れますよ。
【スナップエンドウの美味しい食べ方】
スナップエンドウは、塩茹でにしてそのまま食べたり、マヨネーズをつけて食べると美味しいです。
※茹で方は後ほど詳しく
きれいな緑色なので、いろいろな料理の彩りがとても良くなります。

厚揚げの煮物に添えてみました
煮物に添えたり、半分に切ってサラダにしたり、炒め物に最後に混ぜ合わせたりと使い方がいっぱいです。
みそ汁もオススメです!
下茹でせずに、そのまま炒めても甘みが増して美味しいですよ。
・スナップエンドウと豚肉の炒めもの
1.フライパンでにんにくのみじん切りを油で熱したら、塩コショウした豚肉を火が通るまで炒めて、1回皿に取り出します。
2.同じフライパンを洗わずにそのまま、下処理をしたスナップエンドウを入れて、中火で裏返しながら2~3分炒めます。
スナップエンドウは丸ごとでも、半分くらいに切ってもどちらでもお好みで。
3.豚肉を戻し、全体に混ぜ合わせたら、塩で味を整えて、醤油を回しかけて少し炒めたら完成です。
醤油はひと回しくらいがちょうど良いです。
スナップエンドウの茹で方 電子レンジでもOK?
スナップエンドウは、塩茹でにするのがオススメなので、まずは、茹で方から。
【スナップエンドウの茹で方 しわしわにならない方法】
スナップエンドウ 20本くらい
1.水1Lを沸騰させ、塩小さじくらい入れます。
2.下処理をしたスナップエンドウをお湯に入れ、2分茹でます。
浮いてくるので時々箸でちょっと沈めてやったり裏返したりするか、落し蓋をします。
3.ザルに上げ、すぐに冷たい流水にさらします。
冷たい水にさらすことでシワシワにならず、色止めもできます。
4.冷めたらザルで水を切り、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
筋取りをした時の穴から中に水が入るので、そのままだと水っぽい味になってしまいます。
なので、軽く振って水を出してください。
少しでも水っぽくならない方が良いという場合は、水にさらさないでそのまま冷まします。
【スナップエンドウ 電子レンジでは何分?】
お湯で茹でずに、電子レンジでも大丈夫です。
1.下処理したスナップエンドウを濡れた状態で耐熱皿に並べ、軽く塩を振ってからラップをします。
2.600wで約1分30秒加熱します。
(ワット数やスナップエンドウの量に合わせて、加減してください)
電子レンジで加熱すると、えぐ味や苦味を出ることがあります。
個人的にはお湯で茹でるほうが美味しいと思います。
スナップエンドウは冷凍できる?
スナップエンドウは、油断するとすぐにしなびてしまいます。
2~3日の間に食べる予定なら、ラップで包むか、ナイロン袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で保存します。
買ってきてすぐに食べない場合は、茹でから冷凍しておくのがオススメです。
【スナップエンドウ 冷凍保存方法と解凍方法】
スナップエンドウは、生のまま冷凍すると、食感がいまいちな感じになって、あまり美味しくなくなってしまいます。
冷凍するときは、一度茹でからにしましょう。
1.少し固めに塩茹で(30秒くらい)をしたスナップエンドウは、水気を取ったら、冷水にさらさずにそのまま冷まします。
少しでも水気を残さないほうが上手に冷凍できます。
2.冷めたら、ジッパー付きの袋にできるだけ重ならないように入れて冷凍庫へ。
3.解凍するときは、自然解凍するか、さっと熱湯にくぐらせます。
炒めものなど料理に使うときは、凍ったまま使います。
おわりに
スナップエンドウの旬は、3月~6月です。
暖かい地方では早く収穫できるので、そこの産地のものが2月くらいから店に並び始めることもあります。
栄養は、ビタミンCやβカロテン、ビタミンB1、ビタミンA、葉酸、食物繊維などです。
一時期、スナックエンドウと呼ばれていることもありました。
甘みが強いのでおやつにも食べられるということからその名前がついたなど、説はいろいろあるようです。
えんどう豆の1品種で、折ったときにポキっと折れると言うことから「snap-bean」と名付けられたという1970年代にアメリカからやってきた豆です。
確かに、一度折ってみましたが納得です。
味も見た目も抜群の春の食材、スナップエンドウ。
ぜひ、美味しく食べてくださいね。