春が近くなると見かけるようになる新玉ねぎ。
普通の玉ねぎとどう違うのか、気になったことはないですか?
「普通の玉ねぎとは種類が違うのかな」
とか
「どうやって食べたら美味しいのかな」
とか、いろいろ気になります。
そこで、新玉ねぎと普通の玉ねぎとどう違うのかや保存の仕方、美味しい食べ方や水にさらした方が良いのか、などご紹介していきます。
新玉ねぎと普通の玉ねぎの違いは何?
春先になると、スーパーなどでよく見かけるようになる新玉ねぎ。
見た目も普通の玉ねぎとは違っていて、どうやって使えばいいか悩んだり、どっちを買おうか考えたり・・・。
普通の玉ねぎとは何がどう違うのでしょうか?
新玉ねぎと普通の玉ねぎとの違い
新玉ねぎは、2月くらいから7月くらいまで出回るもので、1年中見かける茶色の玉ねぎとはちょっと違います。
・新玉ねぎ
新玉ねぎは収穫されるとすぐに出荷されます。
これには主に「白玉ねぎ」が使われます。
白玉ねぎは水分が多いので、乾燥にはあまり向いていません。
黄玉ねぎの場合でも、収穫後すぐに出荷されれば新玉ねぎと言われます。
辛味が少なくみずみずしいので、生食に向いている玉ねぎです。
・普通の玉ねぎ
茶色の皮の普通の玉ねぎは、収穫した後長持ちするように、1~2ヶ月くらい表皮をしっかり乾燥させてから、出荷されます。
これには「黄玉ねぎ」が使われています。
玉ねぎの種類
【黄玉ねぎ】
皮が薄茶色で丸に近い球形をしています。
辛味が強く、炒め物や煮物など加熱する料理に向いています。
加熱されると甘くなります。
【白玉ねぎ】
新玉ねぎはこの品種が多いです。
皮は白っぽくて薄く、平ぺったい形をしています。
みずみずしく辛味が少ないので、サラダなど生食に向いています。
【赤玉ねぎ(紫玉ねぎ)】
表面が赤紫で、切ると白と紫がしましま模様に見えます。
辛味が少なく甘みもあり、水分が多めです。
シャキシャキとした食感がサラダなどの生食に向いています。
新玉ねぎの選び方
表面の色つやが良くしっとりした感じで、固さのあり、傷が少ないものを選んで下さい。
持ったときにずっしりとした重みがあるものが美味しいです。
ちなみに、普通の玉ねぎの選び方は、薄茶色の皮が乾いていてふっくらと丸みがあるもので、先(上)の方がきゅっとしまっているものがおすすめです。
持ったときにずっしりとした重みがあり固いものが美味しい玉ねぎですよ。
新玉ねぎの栄養
新玉ねぎの栄養は、普通の玉ねぎとほとんど一緒です。
主な栄養は、
・カリウム
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・ビタミンC
・亜鉛
・硫化アリル
です。
硫化アリルは、玉ねぎの大事な健康成分の一つで、血栓ができにくくなるので、よく「血液がサラサラになる」と言われています。
疲労回復や食欲不振を解消するのに役立つビタミンB1の吸収を促進する働きもあります。
また、玉ねぎの辛味の元だったり、切ったときに涙が出る原因になる成分です。
ただ、残念なことに、辛味が少ない新玉ねぎに含まれている硫化アリルは、普通の玉ねぎほど多くありません。
なので、新玉ねぎを食べる時は、少しでも硫化アリルが失われないように、生で食べることがおすすめです。
硫化アリルは熱に弱いので、加熱すると減ってしまうんです。
玉ねぎを炒めたりして加熱すると甘くなるのは、辛味の成分である硫化アリルが減るためと言われています。
新玉ねぎも加熱するととても甘く美味しくなるので、栄養のことはあまり気にならないなら、ぜひ、炒めて食べてみてください。
横に輪切りにして、バターでソテーして醤油をひとたらししただけで、立派な1品になりますよ。
わかめと一緒に味噌汁にするのもオススメ、小ぶりのものなら、切らずに丸ごとコンソメで煮込んでも美味しいです。
新玉ねぎは水にさらすもの?
普通の玉ねぎを生で食べる時は、辛味を抜くために水にさらしますよね。
でも、新玉ねぎは辛味が少ないので、水にさらさなくても食べられます。
薄切りにしてサラダにしたり、鰹節と醤油をかけて食べたり・・・。
みずみずしく、生のままでも甘みを強く感じます。
でも、新玉ねぎでもちょっと辛い、というときがあります。
まずは、辛味を減らす切り方をしましょう。
玉ねぎの辛くない切り方
玉ねぎの硫化アリルは揮発しやすいので、なるべく断面を多くして繊維を断つように切ると、空気にたくさん触れるので辛味が和らぎます。
玉ねぎの繊維は縦に沿っているので、切る時は横に薄めにスライスします。
そのまま15分くらい広げて置いておきます。
水にさらすと硫化アリルだけでなく、カリウムやビタミンなどの栄養も流れ出てしまうので、空気にさらしておく方法がおすすめです。
新玉ねぎの場合は元々辛味が少ないので、これだけで充分辛くなくなります。
ただ、子供は少しの辛味でも嫌がりますよね。
辛味を抜くのが最優先、そんな時は、次の方法を試してみてください。
新玉ねぎの辛味を取る方法
・酢水
水500ccに酢大さじ1を入れて、5分くらい玉ねぎをさらします。
・塩もみ
塩を小さじ1くらい振りかけ、もみます。
少ししんなりしたら、5分冷水にさらします。
普通の玉ねぎの場合は、水にさらす時間をもう少し長くしますが、新玉ねぎなら短めの時間で大丈夫です。
また、普通の玉ねぎでよくやる辛味抜きの方法に、電子レンジで加熱したり、熱湯にくぐらせるというものがありますが、新玉ねぎでやると元々柔らかく水気が多いので、すぐにぐったりした感じになってしまいます。
和え物など料理によっては美味しく使うことができますが、シャキシャキ感を残したいときは、あまりおすすめではありません。
新玉ねぎの保存方法 長持ちさせるには?
新玉ねぎは水気が多いので、普通の玉ねぎよりも痛みが早いです。
残念ながら、普通の玉ねぎほどは長持ちはしないので、できるだけ早く食べきったほうが良いです。
普通の玉ねぎの保存はこちら ↓

できるだけ長持ちさせるためには、保存する時は、ひとつずつ新聞紙に包んでポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ入れてください。
半分に切った残りは、ピッタリとラップをして冷蔵庫へ。
スライスした場合は、密閉できる容器に入れて、冷蔵庫なら1~2日で使い切るようにしてください。
もし、水が出ていたり、ぬるっとしたら使わないほうが良いですよ。
新玉ねぎの保存 冷凍はできる?
スライスやみじん切りにしてからなら冷凍できます。
スライスやみじん切りしたものを冷凍する時は、キッチンペーパーで水気を取ってから、ジッパー袋に入れます。
できるだけ重ならないように平たくしてから冷凍すると、使いやすくなります。
ただ、冷凍したものは解凍した時シャキシャキ感はなくなります。
加熱すると早く火が通りやすいので、スープや味噌汁、カレーなどに使うのがおすすめです。
おわりに
新玉ねぎは、春の味です。
普通の玉ねぎに比べて辛味が少ないので、生で食べてみずみずしさとシャキシャキ感を楽しんください。
また、煮込んだり炒めたり火を通すととても甘くなります、
このような新玉ねぎ独特の美味しさ、ぜひ味わってみてくださいね。