4~6月が旬のそら豆。
サヤが空に向かってつくところから「空豆」や
サヤの形が蚕(かいこ)に似ていることから「蚕豆」とも書かれます。
硬いサヤの中の大型の豆は、色々な料理方法で楽しめます。
そこで、美味しい茹で方やレシピ、
また、ちょっと気になるそら豆のうす皮についてもご紹介します。
そら豆の美味しい茹で方は?
そら豆は鮮度が落ちやすいので、
3日以内に食べるようにしてください。
【そら豆の美味しい茹で方】
1.まず、サヤから豆を出します。
サヤが硬いので出しにくそうですが、
サヤを両手で持ってひねると、
簡単にサヤを開けることが出来ます。
2.豆の薄皮の黒い筋の部分に、小さく包丁で切れ目を入れます。
こうしておくと、後で薄皮をむきやすくなります。
サヤから出したら、薄皮が固くなってしまうので、
すぐに茹でるようにしてください。
3.たっぷりのお湯を沸かし、塩と酒を入れます。
お湯1Lにつき塩は大さじ2くらい、酒は50ccが目安です。
4.後から煮物にしたり、硬めが好みの場合は1分くらい、
そのまま食べたり、後からあまり火を通さない場合は2~3分茹でます。
5.茹で上がったらザルにあげ、そのまま冷まします。
そら豆は、茹でると独特の臭いがします。
しっかり塩を入れ、酒も入れると臭いが軽減されますよ。
そら豆をたくさんもらったりした時は、
早めに全部茹でて冷凍保存してしまいましょう。
そら豆の美味しいレシピ
そら豆は、色々な食べ方が出来ます。
塩ゆでしたものをそのまま食べても美味しいですが、
ちょっと手を加えれば立派なおかずになりますよ。
【焼きそら豆】
1.そら豆を魚焼きグリルにサヤごと入れます。
2.強火でサヤが焦げるくらい焼きます。
片面グリルは途中でひっくり返してください。
3.焼けたらサヤから豆を出し、塩や醤油でどうぞ。
醤油マヨやワサビ醤油も美味しいですよ。
サヤが黒くなるくらい焦がすのがポイントです。
【そら豆とじゃがいものかき揚げ】
1.そら豆はサヤから豆を出し、薄皮もむいておきます。
ジャガイモは1cm角に切ります。
2.天ぷら粉を水で溶き、そら豆とじゃがいもを入れて混ぜ合わせます。
3.お玉ですくって、熱した油に投入。
片面2分位ずつ揚げてください。
きつね色になったら出来上がりです。
揚げ時間は目安です。具材の量によって、加減してください。
天ぷら粉は少なめの方が、べしょっとした感じになりません。
じゃがいもは、千切りにしても美味しいです。
じゃがいもを玉ねぎに替えたり、定番のエビ、イカもおすすめです。
【そら豆とじゃがいもとさつま揚げの含め煮】
1.そら豆はあらかじめ茹でておきます。
じゃがいもは皮をむいて、大きめに切ります。
2.鍋に市販の昆布つゆ(他の濃縮だしでもOK)と
水、酒を1:3:1で入れ、じゃがいもを入れて煮ます。
3.グツグツし始めたら、さつま揚げを入れ、弱火にします。
じゃがいもに火が通ったら、そら豆を入れ、1分ほど煎たら火を止めます。
4.蓋をして、そのまま1時間くらい煮汁につけておきます。
途中味見をして、甘みが足りない場合は砂糖を少し足すなど、
好みの味にしてください。
じゃがいもは火が通り過ぎると煮溶けてしまうので、
ちょっと固めくらいがちょうど良いです。
蓋をして置いているうちに中まで柔らかくなりますよ。
そら豆の薄皮は、剥いても剥かなくてもどちらでもお好みで。
【そら豆のポタージュ】
1.そら豆(20粒くらい)はあらかじめ茹でて、薄皮をむいておきます。
2.玉ねぎ1/2個を薄切り、じゃがいも1個を薄めの半月切りにします。
3.鍋にそら豆、玉ねぎ、じゃがいも、固形コンソメ1個、
かぶるくらいの水を入れます。
4.全部が柔らかくなるまで、弱火でぐつぐつ煮ます。
5.煮えたら、ブレンダー、またはミキサーでペースト状にし、
鍋に戻して火にかけます。
6.牛乳200mlを加え、グツグツしてきたら火を弱めて、
塩で味を整えたら出来上がりです。
好みですが、ほんの少し味噌を入れても美味しいですよ。
そら豆は、あまり柔らかくなり過ぎないほうが美味しいので、
茹でた後から調理する時は、煮過ぎや焼き過ぎなど、
火の通り過ぎに注意してください。
いちおしレシピは「焼きそら豆」です。
そら豆の薄皮って食べられるの?
そら豆など、豆類には薄皮が付いています。
枝豆の薄皮は、大半の人はそのまま食べていると思いますが、
そら豆はどうでしょうか?
ちょっとゴワゴワして、食べるには硬いけれど、
食べられないほどではない感じですよね。
色々な意見を拾ってみると、特に塩茹でしてそのまま食べる時は、
面倒くさいから剥かないという人も多いようです。
正直好みの問題で、食べても特に害があるわけではないので、
気にならなければ食べてみたり、
また、料理によって使い分けるのが良いのではないかと思います。
例えば、ポタージュなど舌触りが気になる料理は剥いたほうが良いですが、
煮物や塩茹での場合はどちらでも・・・、などです。
ただ、消火はあまり良くなさそうので、小さい子やお腹が弱い人は剥くか、
よく噛んで食べるようにすると良いかもしれません。
おわりに
そら豆は、春から初夏まで限定の野菜です。
少しの間しか味わえません。
見かけたらぜひ、まずは塩茹でそら豆から食べてみてくださいね。