毎日、食器洗いに活躍している台所用スポンジ。
使い終わったあと、どうしてますか?
きれいに洗って乾かす?
それとも、使ったままで放置?!
実は、スポンジには、目には見えませんがすごくたくさんの細菌がいるんです!
そんなスポンジで食器を洗うのは、いくら水で流してしまうとはいえ、嫌ですよね。
では、スポンジを使い終わったら、どのようにしておけば良いのでしょうか?
よ~く洗う?漂白する?熱湯消毒?それとも、電子レンジで加熱する?
いっそのこと交換する?
そんな気になる台所用スポンジの除菌や新しいスポンジと交換する頻度について、ご紹介していきます。
スポンジの除菌は洗剤だけで大丈夫?
食器や鍋を洗い終わったあとのスポンジ。
ちゃんときれいにしているつもりでも、ものすごい数の細菌が巣食っているそうです!
なんと、スポンジ1立方センチメートルあたりに250億~540億もの細菌がいると言うんです!
特に食べカスなど汚れが残っていたり、しっかり乾かさずに湿った状態で放置すると、細菌が大好きな、水、栄養(汚れ)、湿度という条件が揃います。
そこに、20~37℃の温度が加わると、細菌は一気に増殖してしまいます。
下手すると、トイレの方がきれいなんじゃない?というほどなんだとか・・・。
恐ろしいですね・・・。
そんなスポンジでまた食器を洗うと考えるとゾワッとしませんか?
完全に除菌することは不可能ですし、潔癖すぎるのもどうかとは思いますが、できれば、細菌は減らせるだけ減らしたいものです。
【スポンジの除菌の方法】
では、スポンジの除菌はどのようにすれば良いのでしょうか?
まずは、巷でよく聞くのは次の方法を紹介します。
1.洗剤をもみこむ
2.漂白剤で消毒
3.熱湯に浸す
◆洗剤をもみこむ
スポンジの除菌もできるとCMされている、除菌効果のあるものを使います。
使い終わったスポンジの汚れをしっかり取り除いてから、残っている洗剤をしっかり洗い流し、ギュッと水気を絞ります。
もう一度、洗剤をスポンジにつけて、全体に洗剤が行き渡るようによくもみます。
そのまま、次に使うときまで放置します。
その時、水気のあるところは避けます。
◆漂白剤で除菌
漂白剤の使用方法にある希釈濃度で薄めて、約5分浸しておきます。
その後、しっかり水洗いをして、水気を切って、よく乾かします。
◆熱湯に浸す
煮沸消毒をすると効果的な気がしますが、大抵のスポンジは熱に弱いので、100℃の熱湯を使うと変形するなど劣化しやすくなります。
なので、75~90℃の熱湯をかけます。
その後、放置すると細菌が繁殖しやすい温度になってしまうので、(スポンジには熱に強い細菌がいることもあるので、熱湯をかけても100%除菌できるわけではありません)すぐに冷たい水をかけて冷まします。
水気をよく切って、しっかり乾かします。
でも、完全に除菌ができるわけではありません。
特に熱消毒の場合、食中毒を引き起こす細菌、サルモネラや腸炎ビブリオ、腸管出血性大腸菌などは、熱に弱く、75℃で1分加熱すると死滅すると言われていますが、熱に強い細菌は生き残って繁殖するそうです。
この3つの中で、一番効果的と思われるのが、漂白剤での消毒です。
文部科学省監修「調理場における洗浄・消毒マニュアル」にある方法ですが、塩素系漂白剤に浸け込むことによって、細菌が死滅する割合が多くなるそうです。
【スポンジの除菌で注意すること】
洗剤を染み込ませたまま放置したり、漂白剤に漬け込みすぎたり、加熱をすると、スポンジの劣化が早く進む可能性もあります。
劣化してボロボロになったスポンジには、菌が付きやすくなるという話もあります。
とにかく、大事なことは、しっかり汚れを落として、漂白した後でも、完全に乾かすことです。
ちなみに私の場合は、漂白するのは正直めんどくさいので、まず、今ついている洗剤を洗い流し、もう一度、洗剤をつけてからよくもんで泡々にしたあと、泡がなくなるまでしっかり洗います。
そして、ぎゅ~っと絞ってしっかり水気を切ったら、洗濯ばさみで挟んでキッチンの吊り戸棚の取っ手に吊り下げています。
吊り下げるのはどこでも良いですが、水が飛んできたりして濡れないところが良いです。
洗濯ばさみでスポンジを挟むときのコツは、がっつり挟まず、できるだけスポンジのすみっこを少しだけつまむことです。
がっつり挟んでしまうと、その部分の乾きが悪いんです。
乾かしている間はこのスポンジは使えないので、スポンジは常に2個使いです。
乾かすときは、天気が良い日は外で陰干しがおすすめです。
スポンジが痛みやすくなるので、直射日光に当てるなら短時間が良いですよ。
スポンジの除菌 レンジでできるって本当?
スポンジの除菌は電子レンジを使ってもできないこともないです。
ただ、先に紹介した熱湯に浸すという方法のように細菌を熱消毒するというわけですが、電子レンジで加熱したとしえも、除菌しきれない熱に強い細菌がいることもあるので、全部の菌をやっつけられるわけではありません。
でも一応、電子レンジでのスポンジ除菌の方法も紹介します。
1.スポンジに洗剤をつけて揉み込みながら汚れをしっかり落としたら、泡がなくなるまで洗い流します。
2.水気を軽く絞ります。
滴るほどではなくてもいいですが、水分が残っている状態で耐熱皿に乗せて、電子レンジ(500w)で1分加熱します。
3.ものすごく熱くなっているので、冷めるまで待って水気を絞って乾燥させます。
表面が一見冷めているようでも、中はまだアツアツなこともあります。
しっかり中まで冷めたかどうか確認してから、絞ってくださいね。
また、スポンジの耐熱温度は90℃だそうなので、電子レンジで加熱すると変形や劣化する可能性もあります。
それと、スポンジのハード面(たわし素材)の金属が使われているものは、焦げたり、発火することがあるので、絶対、やめてくださいね。
食器用スポンジの交換頻度ってどれくらい?
スポンジは使っていると劣化してきます。
劣化してボロボロになったスポンジには、菌が付きやすく、また繁殖しやすくなるので、早めに交換するのがおすすめです。
交換の頻度は、もともとのスポンジの素材や使用頻度、使い方によって劣化の仕方も違うので一概には言えませんが、1週間に1度、せめて2週間に1度が望ましいということです。
2~3個のスポンジをしっかり乾燥させてローテーションしている場合は、1ヶ月に1度でも良いそうですよ。
いつから使ってたっけ?というような時は、我が家では、
・スポンジの見た目が粗くなった
・泡立ちが悪くなった
・妙に平べったくなった
などを目安にしています。
1~2週間で交換するのはもったいないから、ボロボロになっても使いたいという人は、食器洗い用ではなく洗面台やお風呂、網戸の掃除用のスポンジとして、第二の人生を送ってもらうと良いのではないでしょうか?
おわりに
ほぼ毎日、食器や鍋を洗うのに使われるスポンジ。
中途半端に洗剤や水気を残しておくと、細菌が繁殖しまくりです!
なので、大事なことは、使い終わったら汚れを洗い落として、しっかり乾かしておくことです。
毎回ではなくても、塩素系漂白剤で除菌すれば、なお安心です。
そうすれば、次も気持ちよく使うことができますね!