大根をおろすとたくさん汁が出ますよね。
大根おろしは水気をある程度切って使うので、
その汁は捨ててしまうことがおおいのではないでしょうか?
何だか、もったいない気がします・・・。
大根おろしの汁に何か使い道があるなら、
ぜひ捨てずに使いたい!
ということで、大根おろしの汁の使い道や
保存はできるのか、栄養はあるのか、
など、ご紹介します。
大根おろしの汁って使い道ある?
大根おろしをしたときに出る汁、
捨ててしまうことが多いと思いますが、
正直もったいないですよね。
なので、しっかり残しておいて活用しましょう!
■飲み物と混ぜて飲む
使い道として一番手っ取り早いのは、飲んでしまう事です。
と言っても、そのまま飲むわけではありません。
ジュースと混ぜて飲むと飲みやすくなります。
相性がいいのは、りんごジュースです。
ハチミツを加えると、さらに飲みやすくなります。
■めんつゆに混ぜる
おろしそばなどに大根おろしを使うような感じで、
そばつゆやうどんのつけ汁に入れるとまた美味しく使えますよ。
希釈タイプのめんつゆに水とおろし汁半々にして使ってみてください。
■お米にたく水と混ぜる
古いお米を炊く時に少量のおろし汁を加えて炊くと
白く炊き上がるのでお試しください。
■アク抜き
おろし汁に漬け込むことで、アク抜きが出来てしまいます。
筍をアク抜きするのにおろし汁に1時間ほどつけて置くと、
あっという間にアクが抜けますよ。
■肉を漬ける
肉をおろし汁に漬け込み、軽く揉んで30分ほど置いておくと、
肉が柔らかくなります。
■味噌汁に入れる
味噌汁に大根おろしの汁を入れると
甘味が出てまろやかに美味しくなります。
■ドレッシングに加える
サラダの醤油ドレッシングにおろし汁を加えることで
旨味がプラスされた美味しいドレッシングになります。
■温かくして飲む
お湯の中におろし汁と昆布茶、おろしショウガを入れて飲むと、
体が温まります。
料理以外の使い道としては、次のようなものもあります。
■風邪の時にハチミツと混ぜたものを飲むと喉の不快感が和らぎます。
■おろし汁のジアスターゼの働きが掃除にも役立ちます。
ジアスターゼには、洗浄・漂白作用があるので、
黄ばんだ汚れに塗って汚れを落とすことが出来ます。
大根おろしの汁は時間が経つと栄養や効能が減少してしまうので、
できれば、すりおろしてから10分くらいで使い切るのがおすすめです。
大根おろしの汁は保存できる?
大根おろしの汁は半日~1日くらいなら冷蔵保存できます。
それ以上経つと、段々変色してきます。
冷凍保存すると、もう少し長持ちで、
約1ヶ月は保ちます。
冷凍保存するときは、製氷皿に入れての冷凍が便利ですよ。
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フタ付き製氷皿 特大 |
関連記事 ⇒
『大根おろしの保存方法と保存期間は?保存したら栄養はどうなる?』
ただ、時間が経つほど、栄養は失われていくので、
なるべく早く使うようにしてくださいね。
大根おろしの汁にも栄養はあるの?
大根おろしの汁に含まれる酵素は、
消化酵素が多いことがポイントです。
1.ジアスターゼ(アミラーゼ)
でんぷん分解酵素です。
でんぷんを糖質に変える働きがあります。
胃酸をコントロールする働きがあり、
消化不良から起こる食欲不振を改善し、
食欲増進の効果があると言われています。
2.プロテアーゼ
たんぱく質を分解する酵素です。
体内に入ったたんぱく質をプロテアーゼが分解しないと
体内に吸収できないという重要な役割を持っています。
プロテアーゼは、体内でも作られているのですが、
年齢とともに作られる量が減少するため、
プロテアーゼを食事で摂取することも重要です。
3.オキシターゼ
発がん性物質を分解する酵素です。
たんぱく質や脂肪の消化を助ける効果もあります。
4.リパーゼ
脂肪を分解する酵素です。
体内に蓄積された脂肪をエネルギーとして代謝する働きがあります。
5.ミロシナーゼ
手ですりおろすことで増える酵素で、
イソチオシアーネという辛味成分を作ります。
イソチオシアーネは、抗酸化力が高く、
アンチエイジング効果があったり、
血流を良くし代謝をあげるなど、メタボやガン予防になる成分です。
辛味成分は、大根の下の部分が多く含まれているので
この効能を活かしたい方は、大根の下の部分のおろしを使ってみてください。
関連記事 ⇒
『大根おろしの辛くないおろし方は?辛い理由と辛い時はどうする?』
また、大根おろしの汁に含まれる重要な栄養素はビタミンCです。
ビタミンCの効能
・コラーゲンの生成を助ける働き。
・シミ・そばかすを防ぎ、美肌効果の働き。
・免疫力のアップ
・ストレスから守る働き
・活性酸素を撃退する働き
・出血の予防
・肝臓の解毒機能を高める働き
などなど多くの効能を含んでいます。
この色々な成分は、大根の皮に多く含まれているので、
よく大根を洗って、皮ごと大根おろしにするのがおすすめです。
大根おろしの汁を摂取するときの注意点があります。
・おろし汁は加熱するとビタミンCや酵素が減少するので、
加熱せずに摂取する
・すりおろしてから時間が経過すると酵素もビタミンCも減少するので、
すりおろしたら早めに摂取する
このように大根をすりおろすことによって、
できる栄養(酵素)もあります。
そんな大切な栄養がたくさん含まれている大根おろしの汁、
捨てずにしっかり使いましょう!
おわりに
大根おろしの汁は、料理はもちろん、
健康の維持にも役立つので、
ぜひ、有効活用してくださいね。