ふと気づいたら、お米の中に何か動くものが・・・?
思わずため息が出るか、悲鳴が出るか、
声も出ないかは人それぞれだと思いますが、
決して嬉しいことではありません。
気をつけていないと、このようにお米にわく虫に悩まされることがあります。
見ていても気持ちの良いものではありませんし、
虫がわくとお米も美味しくなくなってしまいます。
なので、そうなる前にお米の虫対策をするようにしましょう!
お米に虫をわかさない対策には唐辛子が1番!
お米に虫がわくって、想像しただけでぞ~っとしますよね。
それに、気持ち悪いのはもちろんですが、
大事なお米をむざむざ虫に食べさせるわけにはいきません。
そこで、お米にしっかり対策をして、
虫を寄せ付けないようにしましょう。
【お米の虫よけ対策】
お米を保管する時は、袋のままで置いておかず、
できるだけ密閉できる容器に移し替えます。
それでも、虫がわいてしまうことがあります。
お米にわく虫への対策には、唐辛子がおすすめです。
昔から乾燥した唐辛子を米びつに入れておくと、
虫がわかないよと言われているんです。
なぜなら、唐辛子に含まれているカプサイシンには、
害虫忌避効果と言って、虫が嫌がって寄り付かなくなる効果があると
されているからです。
使い方は簡単で、米びつに唐辛子を入れるだけです。
唐辛子はスーパーなどで売っているもので大丈夫です。
入れる数は、お米10kgにつき5本くらい、
切らずに丸ごと入れます。
カビの原因になることがあるので、ヘタは取っておきましょう。
1度入れれば、4~8ヶ月間は効果が続きます。
お米の保存容器の密閉度が高い方が効果はより長持ちします。
唐辛子の効果を利用したお米の虫よけグッズもありますよ。
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唐辛子を使う以外には、冷蔵庫で保管する方法があります。
冷蔵庫で保管すれば、低温の状態で保てるので、
お米の品質の保持にも良いですし、
虫を寄せ付けにくくなったり、
もし、すでにお米に虫がいたとしても
15℃くらいの温度になると虫は活動を休止します。
しかし、家庭用冷蔵庫では保管出来る量が限られてしまいます。
お米の量が多く、米びつやケースに保管する場合は、
唐辛子を使った虫よけなら手軽にできます。
唐辛子はそれほど高いものではないので、
お金もかからず、効果は1番だと思います。
お米にわく虫の種類は?
お米にわく虫は一体、どういう種類の虫なんでしょうか。
別に知りたくないと思われるかもしれませんが、
紹介します。
【お米に発生する虫の種類】
・コクゾウムシ
お米にわく代表的と言ってもよいと思います。
ゾウムシの仲間で、別名は米食い虫、
カブトムシのような形で赤褐色をしていて、
体長は2~3mm程度です。
生育期間は3~7ヶ月間で、その間に約380個の卵を生むとか。
23℃以上で活発になりますが、18℃以下で活動を休止します。
成虫はよく飛ぶので、知らないうちにどこかから飛んできて、
卵を産み付けていくという恐ろしい虫です。
生まれた幼虫は、もりもりお米を食べます。
成虫も幼虫も水に浮くので、もしわいてもお米を研ぐときに
気がつきますが、うっかり食べてしまっても害はないそうです。
(嫌ですが・・・)
・ノシメナダラメイガ
体長7~8mmの小さな蛾です。
梅雨から夏にかけての蒸し暑い時期に、
よく発生します。
家の中の壁に止まっていたり、飛んでいたり、
割とよく見かけます。
お米の袋を食い破って侵入してくるので、
要注意です。
幼虫は、白い糸を出して繭を作るので、
お米の粒も一緒にくっついてしまいます。
お米の中に、何だか固まってるのがあるな、と思ったら、
この虫がいると思ってください。
以前、農家の親戚から、スーパー袋に入れたお米を頂いて、
うっかりそのまま置いておいたら、
案の定、ノシメナダラメイガにやられました。
中をのぞくと、お米の粒の塊とすでに成長した蛾がわさわさいて、
泣く泣く捨てたことがあります。
やはり、保存の仕方には注意が必要です。
以上が、日本でよくお米にわく虫の代表格です。
お米にわく虫はどこからやって来るの?
お米にわく虫は、どこからやってくるのでしょうか。
よく見かけるノシメナダラメイガのように、
外から飛んでくるということもありますが、
コクゾウムシのように、お米を買う前の段階、
貯蔵されている状態で、すでにいるという場合もあります。
コクゾウムシは、お米に穴を開けて直接卵を産みつけ、
生まれた幼虫はその米を食べて育ちます。
なので、買ってきたときに、お米の粒の中にすでに潜んでいると、
ちゃんと密閉してあったのに、お米に虫が!
とい状態になることがあります。
ただ、最近は貯蔵するときにしっかり虫除け対策をされていることが多いので、
あまりこのような心配はないと思います。
けれど、コクゾウムシはよく飛ぶので、
どこからか飛んできて保管状態が悪いお米につく可能性もあります。
虫は25℃以上で活発になるので、
ノシメナダラメイガやコクゾウムシに狙われないようにするためにも、
しっかり密閉して、できるだけ低温状態で保管するようにしましょう。
おわりに
お米にわく虫の対策は、
・唐辛子や虫除け材を入れる
・密閉できる容器に入れる
袋のままは絶対避け、密閉できる米びつやタッパーに
移し替えましょう。
2Lサイズのペットボトルなら冷蔵庫に入れやすいですよ。
・冷蔵庫に入れる
お米にわく虫は、15℃以下で活動や繁殖ができなくなります。
お米の保管には最適です。
お米の中に虫がいるのを発見したら慌てても騒いでも良いですが、
ものすごくひどい状態でなければ、まだ食べられるので、
冷静になって駆除しましょう。
お米の駆除についてはこちらから
⇒ 『お米にわく虫の駆除方法は?その米食べても大丈夫?部屋に発生したら?』
もし、うっかり虫も一緒に食べてしまっても、
害はないそうなので安心です・・・
(でもやっぱり嫌なので、しっかり取り除きましょうね)
お米を美味しく、無駄なく食べるために、
保管方法には気をつけましょう。